『[瞬きを放つ偶然の星々〜ロトスコープアニメーション]〜ひかり車中にて想う9〜逢いたいチカラ29』
—前回よりの続きです。
不思議な偶然の一致はこれだけでは終わりませんでした。
ロトスコープというのは
ウォルト・ディズニーが発展させたアニメーションの特殊な製作技法で
クラッシックディズニーと呼ばれる
『白雪姫』『ピーターパン』などの初期の作品で常用された技法です。
簡単にいえば、
俳優の動きや演技を実写のフィルムで撮影したものをアニメに興す、というものです。
大変な労力と資金のかかる製作手法です。
その為、日本のアニメ業界ではほぼ壊滅し
対極にあるリミテッドアニメと呼ばれる手法が生み出されました。
私はこの ロトスコープ という技法を
当時まだ映像をパソコンで扱うこと自体が珍しく
DTV(デスクトップビデオ)などという呼ばれ方をしていた十年程前頃から研究を始め
高額なワークステーションやソフトを手当たり次第に買い集め
デジタルでのロトスコープアニメーションの製作技法を追求していました。
( この少し後に私の製作したロトスコープのサンプルアニメを人を介し
ある著名なアニメ監督に手渡したところ、
この技法を無断で研究、盗用され
映画や音楽プロモーションビデオに多用され、
このアニメ製作会社の特徴、売りとなってしまいました。
総合的な演出力やヒト、モノといった力の差を痛感させられました。
同時に、私の人生においては
この種の問題が常につきまとう[=失敗のパターン]
ことを後に確信することになります。
そしてこれを自身の改革で乗り越えることにこそ
“ 深淵な意味と価値 ” があることを知ることになります。 )
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
2005年の8月に、
私のサンプルアニメを目にしたあるプロデューサーから
実写の映画( 今秋 松竹系 全国公開予定 )の中に
ロトスコープによるアニメーションのキャラクタを登場させる という
アニメーション監督の仕事 の依頼をいただく訳ですが
香港ディズニーランドの問題に取り組んでいたちょうどその頃であったのと
この数カ月の未来の仕事のスケジュールの願望を紙に記していて、
ほぼその通りになったことに驚きながら
奇妙な因縁を感じつつ、
「 有名(=ディズニーや前述の著名なアニメ監督)無名(=私)に関わらず
人は人に影響を与えたり受けたり
芸術でも何でも歴史として刻まれてゆくものなんだなぁ‥。 」
と 私も一応、
‥人類の一員だったみたい。
と グローバルさ と ミニマムさ の繋がりを妙に実感し
(技法を)マネをされた悔しさと怒りを抱えながらも
自分にもいくらかの価値を認めることができました。
ただ、この時の私は
— 小さくとも己の果たすべき道を一歩づつ確実に
こなしてゆこうと小さな決心をしていた —
ので、確実に時間を要するこの仕事を引き受けるかどうか迷っていたのでした。
しかし、
私を追い立てるかのような 偶然の一致を果たす数々のキーワードたち は
ひとつひとつでは何を意味しているのかよく解らなくとも
私の目の前に現実のものとして現わされた時
星座が星々を紡ぎだすことでその存在、意味を成しているのと同じように
この偶然たちがひとつ、またひとつと結ばれてゆくに従って
私の行くべき道を使命を、
幸福へとつながる道標を示してくれているかのように感じられたのでした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
‥‥‥ 話が少しそれてしまったように思います。
‥‥ 先走り過ぎたようです。
東京から名古屋へ向かう4年程前の
2001年12月7日ひかり車中の私には
blogを始めることや香港ディズニーランドの問題、映画の仕事など
想像もできていません。
もちろん、このすぐ後に経験することになる
あの奇蹟へとつながる
リュウの必死で純粋な想いが起こした極限下での不思議な出来事に関しても‥‥。
〜 リュウとの不思議な話 〜 を語る為には
もう一度10年前のあの事故の日に戻らなければなりません。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※よろしければクリックを。応援お願い致します。
・にほんブログ村 哲学ブログ
・Pet Links(ペット専門ランキングサイト)へ
・人気blogランキングへ
《関連カテゴリ・記事》
『逢いたいチカラ』バックナンバー(リュウとの死別と不思議な体験、全て実話。)
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント