カテゴリー「映画・テレビ」の2件の記事

2006.05.02

『[瞬きを放つ偶然の星々〜ロトスコープアニメーション]〜ひかり車中にて想う9〜逢いたいチカラ29』

—前回よりの続きです。

不思議な偶然の一致はこれだけでは終わりませんでした。

ロトスコープというのは
ウォルト・ディズニーが発展させたアニメーションの特殊な製作技法で

クラッシックディズニーと呼ばれる
『白雪姫』『ピーターパン』などの初期の作品で常用された技法です。

簡単にいえば、
俳優の動きや演技を実写のフィルムで撮影したものをアニメに興す、というものです。

大変な労力と資金のかかる製作手法です。

その為、日本のアニメ業界ではほぼ壊滅し
対極にあるリミテッドアニメと呼ばれる手法が生み出されました。


私はこの ロトスコープ という技法を

当時まだ映像をパソコンで扱うこと自体が珍しく
DTV(デスクトップビデオ)などという呼ばれ方をしていた十年程前頃から研究を始め

高額なワークステーションやソフトを手当たり次第に買い集め

デジタルでのロトスコープアニメーションの製作技法を追求していました。

( この少し後に私の製作したロトスコープのサンプルアニメを人を介し
  ある著名なアニメ監督に手渡したところ、
  この技法を無断で研究、盗用され
  映画や音楽プロモーションビデオに多用され、
  このアニメ製作会社の特徴、売りとなってしまいました。

  総合的な演出力やヒト、モノといった力の差を痛感させられました。

  同時に、私の人生においては 
  この種の問題が常につきまとう[=失敗のパターン]
  ことを後に確信することになります。
 
  そしてこれを自身の改革で乗り越えることにこそ
  “ 深淵な意味と価値 ” があることを知ることになります。 )


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


2005年の8月に、

私のサンプルアニメを目にしたあるプロデューサーから

実写の映画( 今秋 松竹系 全国公開予定 )の中に
ロトスコープによるアニメーションのキャラクタを登場させる という

アニメーション監督の仕事 の依頼をいただく訳ですが

香港ディズニーランドの問題に取り組んでいたちょうどその頃であったのと

この数カ月の未来の仕事のスケジュールの願望を紙に記していて、
ほぼその通りになったことに驚きながら

        奇妙な因縁を感じつつ、


「 有名(=ディズニーや前述の著名なアニメ監督)無名(=私)に関わらず

  人は人に影響を与えたり受けたり

  芸術でも何でも歴史として刻まれてゆくものなんだなぁ‥。 」


と 私も一応、

       ‥人類の一員だったみたい。 


と グローバルさ と ミニマムさ の繋がりを妙に実感し

(技法を)マネをされた悔しさと怒りを抱えながらも

自分にもいくらかの価値を認めることができました。


ただ、この時の私は

    — 小さくとも己の果たすべき道を一歩づつ確実に
      こなしてゆこうと小さな決心をしていた —

ので、確実に時間を要するこの仕事を引き受けるかどうか迷っていたのでした。


しかし、

私を追い立てるかのような 偶然の一致を果たす数々のキーワードたち は


ひとつひとつでは何を意味しているのかよく解らなくとも

   私の目の前に現実のものとして現わされた時

     星座が星々を紡ぎだすことでその存在、意味を成しているのと同じように

       この偶然たちがひとつ、またひとつと結ばれてゆくに従って


私の行くべき道を使命を、


幸福へとつながる道標を示してくれているかのように感じられたのでした。

     ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

‥‥‥ 話が少しそれてしまったように思います。

 ‥‥ 先走り過ぎたようです。


東京から名古屋へ向かう4年程前の

2001年12月7日ひかり車中の私には

blogを始めることや香港ディズニーランドの問題、映画の仕事など

     想像もできていません。

もちろん、このすぐ後に経験することになる

あの奇蹟へとつながる 
リュウの必死で純粋な想いが起こした極限下での不思議な出来事に関しても‥‥。


      〜 リュウとの不思議な話 〜 を語る為には
    もう一度10年前のあの事故の日に戻らなければなりません。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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2006.04.28

『[あきらめの中で夢は現実と成り]〜ひかり車中にて想う8〜逢いたいチカラ28』

『[あきらめの中で夢は現実と成り〜映画の仕事へ]
〜ひかり車中にて想う8〜逢いたいチカラ28』

—前回よりの続きです。

それは実写の映画の中に
ロトスコープ(次回解説)によるアニメーションのキャラクタを登場させ
実写の女の子と対話をさせる、というものでした。

これまでにも映像の仕事などには関わってきたのですが
映画を経験したことはありません。

何かを創造しようとする種類の人間には
 映画への憧れ を持つ人が多いと思うのだが

私もそういった内の一人で

学生時代には
SF映画好きの友人とスピルバーグやルーカスの話しで盛り上がったりしたものでした。

その友人も現在は主にコマーシャルなどを製作する会社で
3DCG(コンピューターグラッフィックス)を製作統括する立場で活躍しています。

ただ、映画を製作することを目指していたという訳ではなかったので
当然映画の仕事とは縁がなく、

私はこの頃、
毎夜実家から東京へ持ってきていた
スピルバーグやルーカスの伝記を読み返しながら

映画製作への想いを“ 前向きに ”あきらめることにしていたのでした。

       そういえば‥ と、

社会に出てからガムシャラな努力を重ねる内に

「  若き日の映画への憧れを、いつの頃かもはっきりしないけれど
              どこかへ置いてきてしまっていたのかな‥

          実写の映画の製作に関わることはもうないな‥。 」


と一抹の寂しさを覚えつつ。

自分の人生の大局を見据えながらも
己の果たすべき道を一歩づつ確実にこなしてゆこうと

小さな決心をしていたのでした。

その先には大きな夢を独力で成し遂げる自分の姿を描きながら—。


誰に伝えることもなくこんな思いを抱いていたちょうどこのタイミングでの
映画の仕事に関れるというお話でしたから何とも不思議な偶然に驚きつつも


「 あぁ、これも幸運の布置なのかな?  

   やはり(成功法則で知られるN・ヒルやマーフィーの著書の)
   ガイドと呼ばれるものの存在や

 (亡くなってしまった)リュウや叔父の意志のチカラが働いているのだろうか?」

と、願望とか成功とか呼ばれるものの 真の意味 に気付きつつも

冷静な考えを巡らせながら

そのコツというものが解りかけてきたのでした。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『逢いたいチカラ』は全てが実話で私小説のような形式を採っています。

事故については10年ほども前の話となりますが私小説形式なので
全てが過去形での文章となっておらず、現在進行形のような表現が多々あります。

よろしくご理解のほどお願い致します。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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