『 〜最後の晩餐〜 逢いたいチカラ44 』
前回よりの続きとなります。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『〜苦しみから生まれ出づる敬虔な感謝2〜逢いたいチカラ43』.】
2001年 12月 9日 日曜日 午後7時頃。
偶然に家族全員が実家に揃いました。
『 偶然に。』というのは、
予定をするでもなく、家族全員が顔を揃えるなどということが
この何年に渡ってほとんど記憶にないからです。
いや、予定をしていたとしても
全員が揃うまで
何時間もズレてしまう事がほとんどなほどでした。
何で皆んな集まってきたのか?
母が一番驚いて
「 まぁ! 珍しい。
皆んな約束もしとらんのに
こんな時間から揃っとるなんて! 」
このことも、後に考えてみると
不思議なことのひとつでした。
なぜなら‥
— 明日にはリュウはこの世を旅立って逝くのですから…。
リュウが亡くなってからこの時の事を母は語ります。
「 きっと、リュウが皆んなを集めたんだねぇ‥。」
この世での最後の楽しい想い出を心に刻みたくて
家族皆んなの笑顔と愛情を、その小さな身体一杯に受け止め
満足してこの世と私達家族一人一人とお別れをする為に‥。
リュウの最後のカワイイわがままだったのかもしれません。
そして、なぜか全員で、リビングで夕食を採ることとなりました。
リビングはリュウが日中いつも過ごしている部屋です。
生後二ヶ月程でリュウが我が家にやって来た時も
最初にリュウはこのリビングに落ち着きました。
しばらくは
他の部屋には少し怖がって入れないでいたのを憶えています。
部屋の境界のところで立ち止まってはしばらく何か考えこんで
「 行けれない。」自分に
「 怒れちゃう。 」様子が
ほのぼのとして、吹き出しそうにもなるし
ただただカワイイ“ 赤ちゃん ”だったのでした。
父には専用の部屋があり夕食も必ずそこでとっていました。
客などがリビングに訪れていたりすると
父はほんの少しだけ立ち寄り、もてなしの気持ちでトークしてゆく〜
そういった時にリビングで軽く食事する。 そんな程度でした。
次々と現れる父や兄たちの姿に
やはり一番喜んだのは他ならぬリュウでした。
軽い宴会のようなものが始まりました。
ソファに合わせた高さが低めの
客人用の大理石のテーブルを家族全員で囲みました。
当然、誰もがリュウの具合を気にしていたのであろうが
それでも
不思議やねェ〜。よう揃ったねェ。
母はまだしきりに言っています。
現在(いま)にして思えば
この刻(とき)リュウの死の前日だったことが不思議で偶然とは思えず
あの“ 遠感 ”
— 逢いたいチカラ —
が働いたのだろうか?‥と。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ3〜遠感〜』.】
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ4 〜遠感2〜』.】
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 逢いたいチカラ5 〜遠感3/最後のサンポ〜.】
それとも神様、大いなる意志存在の最後の配慮だったのでしょうか?
自らの死の終焉を心のどこかで察知していたリュウの今一番の願い。
『 大好きな家族全員が揃っての笑顔が見たい 』
この純粋な気持ちが、この刻(とき)を最後のチャンスと知っていたかのごとく
300km以上も離れた私の心に。
車を運転中だった父の頭の中に。
仕事中であった兄の気持ちの中に。
自宅へ帰宅寸前だった兄の精神へ。
虫の知らせとして、フトした思い付きのように—。
皆、
「 ‥リュウに逢いたいな‥。 」
「 リュウの様子を見てから‥。」
そう、頭にひらめいて、ほぼ同じ刻(とき)に思い、
偶然、同じ時刻に実家へ集まることとなったのでしょう。
《 関連記事〜科学的検証〜 》
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』とNTT人体通信.】
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 津波を予知した動物たち〜アニマルプラネットより〜.】
このチカラは、
リュウの死後、いくつもの奇蹟を私の眼前に現わし、
私はとても現実のものとは思えないそれらの現象に戸惑いながらも
このチカラを実際のものとして理解する為の知識を集め始めます。
その途上で生まれたのが
このblog『 逢いたいチカラ 』でした。
—続く。
《 関連カテゴリ 》
『逢いたいチカラ』バックナンバー(リュウとの死別と不思議な体験、全て実話。)
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『 龍のわんぺえじ 』
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