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2006年5月

2006.05.29

『〜リュウの生き様が迷走する動物医療体制を凌駕する〜逢いたいチカラ36』

—前回よりの続きです。

翌日(2001.12.8土曜日)、


私は朝起きてすぐに近所のドラッグストアへ向かいました。
サプリメントを買う為です。

リュウが少し痩せていたのが心配だったからです。

抗癌剤の影響なのか食べ物をもどしたり

ガン細胞だらけの小腸は水分さえ吸収してくれないのか
ほとんど水のような下痢を繰り返していると母から聞いていました。

ガンの知識は無くても先ずリュウの体力を回復させてあげることが先決。

多少、栄養成分やサプリメントに関する知識を持ち合わせていた私の
その時点で考え得る精一杯の行動でした。

予想はしていましたがそのドラッグストアには
望んでいた商品が全ては揃っていませんでした。

昨日の深夜に(渋谷から)帰郷(名古屋へ)したばかりで
リュウ(柴犬)の側で過ごしたかったのですが

私は少し足を伸ばし百貨店へ向かいました。    

そこにも全てが揃っている訳ではありませんでしたが
必要になると思われるものは全て購入しました。

すぐに帰宅し、
検診日なので母と一緒に、リュウを病院へ連れてゆきます。

といっても、父や兄は車通勤で出払っていますし
かといって、

歩く体力もないリュウを抱っこしたまま、という訳にもいきません。

何度目かになる車の送迎を動物病院へ電話でお願いをしました。

上京する前にリュウの予防接種で伺ったことがある程度でしたので
6〜7年振りの動物病院でした。

さすがに院長先生は私のことをあまり覚えていらっしゃらなかったようです。

2〜3の雑談を交わしリュウの診察と治療を行っていただきました。


人間用のサプリメントを使用してもよいのかを確認し、
迷惑にならない程度に、この病気に関することを尋ねました。

内容はあまり詳しく覚えていませんが


   院長先生のこの病気に対する自信のなさが
   改めて感じ取れたのでした。


数年後にTV番組でアメリカのある動物病院が紹介されているのを目にします。

そこでは、MRIやCTスキャンが完備され
抗癌剤なども用いずガンの病巣部にのみレーザーかなにかを放射し
正常な細胞を傷付けない最先端の治療が行われていました。

日本でもこれに近い設備が整えられた動物病院が
2003年の6月に完成したことを
(このblogを始めた後)
私の管理するトラックバックテーマへの投稿で知ることになります。
【リンク: 猫と暮らす幸せ: 獣医畜産大学付属動物医療センターってこんなとこ.】
【リンク: 施設・設備紹介|日本獣医生命科学大学.】


でもこの時の私が知っていた最高の治療を施してくれるであろう唯一の病院は
関東にある、ランボルギーニを愛好されている個人経営の病院でした。

マスコミで取り上げられたものを見た限りでは
充実した設備を完備し親身になった治療を施しておられる様子です。

   『 —リュウをそこで治療できないだろうか?— 』

ただ、あと八ヶ月の命という短い時間の中で
何百キロも離れた所へ通わせたり入院させることが

     逆にリュウの負担にならないだろうか?

     両親や兄たちはどう意見するだろう?


(ペット保険に入っていなかったので)
さらに高額な負担になるであろう治療費については

私の東京の事務所を引き払い
実家の私の部屋へ戻り生活の基盤を全て名古屋へ移し

東京の高額な家賃分をリュウの治療費に当てるということも 考えていました。

母にもこのことは伝えました。が、

父や母や兄のリュウへの想いは私と何ら変わりません。

普段無口な兄も

    「 俺の貯金、全部使ってもエエよ。 」

とボソッと言っていたそうです。


リュウの生きてきた、

   ただ素直に やさしく ありのままの愛情に溢れた 姿勢は

   お金の意味を知らなくとも、 経済の成り立ちを知らなくとも


何人もの人間を動かし、

  必要なお金を、必要な薬を、必要な治療を、必要な医師を、必要な情報を、


 
          リュウにとって最善の道を模索すべく

             世界は動き始めたのです。

                         —続く。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『逢いたいチカラ』は全てが実話で私小説のような形式を採っています。
( 現在は2001年12月の出来事を綴っています。 )
その為、全てが過去形での文章にしておりませんが、
よろしくご理解のほどお願い致します。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.24

『〜スノードームの慈しみ〜逢いたいチカラ35』

—前回よりの続きです。


Snowball

ともかく夜も更けているので
電話では聞けなかった経緯などを大まかに母から聞きました。


リュウ(柴犬)のことを診てくれているのは
近所のリュウが幼いころからの、かかりつけの獣医さんです。

悪性リンパ肉腫の発症例が犬には稀であること。

その為、(自身では完全な対応ができないらしく)

リュウの病巣の細胞の検査をアメリカの何かの機関へ依頼したとのことで
その送られてきた検査結果なども見せてもらいました。

異常な数値がみられるところに何かメモ書きがしてあります。

院長先生も
リンパ肉腫=ガンの講演かセミナーに出席し情報を集めていらっしゃるとのこと。

母が記録していたリュウの病状の日誌を見せてもらったり〜。


     しかし、今一つよく理解ができません。


獣医さんはリュウを時には車で送迎してくれたり
何かと特別扱いをして下さっていることも判りました。が…、


      今から勉強を始めてもらっても‥。


不安が募ります。頼り無く思えてしまいます。


       — 情報が足りない。 —


実家(名古屋)にはインターネットの環境は整っていません。

リュウの状況をみながら少し落ち着いたら
Web環境のある知人のところで調べてみるつもりでした。

身内にガンを発病した人間がいなかったので
全く何の知識も持ち合わせていなかったことを悔やみました。

(リュウが良くもって後八ヶ月の命という)
限られた時間の中で全力を尽くしたいと

気の焦る私でしたが、


母は

近所の友達からいただいたという
コブシ大ほどもある‘ スノォドーム ’を手にしていました。

スノードーム(スノーグローブとも呼ぶそうです)とは

ガラス球の中に液体が満たされ
その中に人形や建物などのフィギュアが置かれ

雪が舞っているかのように見える、
光をキラキラと反射させるたくさんの紙片のようなものが入れられた置き物です。

実家のものはアコーディオンやヴァイオリンを演奏するピエロが3人、
ガラス球の中に置かれ、そのガラス球を回すと
台座の部分のオルゴールが曲を奏でる、というものでした。


何かのキャラクタものという訳でもなく、少し安っぽさを感じてしまいます。

母はそのスノードームをリュウの耳元へ当てがい


「 リュウが元気が無くなってウチの雰囲気が真っ暗だでねぇ…
  リュウにこうやって毎日オルゴールの曲を聞かせてあげとるんだよ…。 」


母が手を離すと、スノードームは静かにゆっくりと回り始め

その台座に内臓されているオルゴールのシンプルな音色の儚げな曲が
リビングに心地の良い反響を生んでいました。


  『 ‥リュウに音楽なんか解るはずないのに…。』


そう思いながらその様子を見ていた私ですが、

リュウはソッと目を閉じ、身体を丸めて

オルゴールの音色と母からの無償の慈しみを
小さな身体で少しも漏らさないよう精一杯受け止め

疲れ果てた心と身体を癒しているかのように見えたのでした。


                         —続く。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『逢いたいチカラ』は全てが実話で私小説のような形式を採っています。
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2006.05.22

『〜闘い前夜〜逢いたいチカラ34』

—前回よりの続きです。


母は 私が来るのが遅過ぎる、と言っています。

東京名古屋間は新幹線で2時間だという思い込みがあるらしく

ドアtoドアでは5時間以上もかかるということが
なかなか理解ができないようでした。

リュウの右脚を掴んで
僅か十日ほど前に(ガンの進行を確認する為の)手術をしたというお腹を見てみました。

( 先程の電話では
  手術に立ち会い、その小腸の中を確認した父が
  小腸全体に拡がったピンク色のブツブツを確認しました。
  医師の話では切除を行うには既に手後れである、とのことでした。 )


痛々しい傷跡。

腹をタテにザックリと開いた大きな手術跡がありました。

そこから何か黄色い液体がニジみ出てきています。


母によれば

点滴を打ち過ぎているのか、こんなことになってしまっているとのことでした。


    『 何ちゅうことをしてくれる…!! 』


必要な手術、必要な点滴だったのか‥

こんな状態を見てしまっては率直にそう思わざるを得ませんでした。

僅か二ヶ月前の

  私とのサンポをいつまでも止めなかったリュウ‥。

  母の『 このまま時間が止まるとイイのにねぇ…。』という
  今にして思えば象徴的な言葉。

  走り回って遊んでいる時に苦しそうな表情を浮かべたリュウ‥。

  リュウのことがやけに愛おしくなり、お腹のことばかりなぜか気になっていた自分‥。


サインは出ていた。感じ取ってもいた。


言葉の喋れないリュウは意識的ではなくとも
必死に助けを求めていたのかもしれません。


そんなリュウが不憫に思えて仕方ありませんでした。

                         —続く。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.20

『 〜 名古屋着。 〜 逢いたいチカラ33』

—前回よりの続きです。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『[予知するココロ/暴走するMのエゴとコンプレックス]〜ひかり車中にて想う12〜逢いたいチカラ32』.】


私を乗せた新幹線は 名古屋駅 へと到着しました。
【リンク: 名古屋駅 - Wikipedia.】

私が上京して約6年(当時)、名古屋も随分と様変わりしていましした。

JR名古屋駅は
JRセントラルタワーズ という
【リンク: JRセントラルタワーズ.】
Jrcentralbldg
☝[後年の愛知万博同時開催イベント会場よりJRセントラルタワーズを撮影しました]

バブル時の計画当初よりも低くなったとはいえ

駅ビルとしては世界最高の高さの、245メートルのツインビルと直結していて

著名なホテルや百貨店も入居し、
華やかな雰囲気でキレイになっていました。

確かこの頃はまだ工事中の部分があったり
開店していない店鋪などもあったように記憶しています。

Shinkansenturo

長い長い連絡通路を小走りに駆け抜け
東山線 という地下鉄へ乗り換えます。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ4 〜遠感2〜』.】

東京の地下鉄や電車に乗り馴れていると
名古屋の地下鉄の車内が狭く感じられます。

もしかすると何かの錯覚かも知れませんが
やはり乗降客数の(東京との)圧倒的な差で
車幅などが若干狭く造られているのでしょう。

Nagoyatvtou
☝[名古屋の中心地、栄(さかえ)のTV塔]

名古屋の人たちのファッションは
東京で見なれている様子とはまた違います。

私が当時、住んでいた渋谷で

厚底サンダルなどの奇抜なファッションを
毎日のように目にしていたせいもあったのでしょう。

( この数年後には若い女性のファッションが
  名古屋嬢ファッションなどとして色々なメディアに取り上げられ
  そういう特徴があったんだなぁ、と改めて知ったりもします。 )


広告もローカルなものが目立ちます。


   俺の原点は‥こんな街だったっけ…。


と僅か二ヶ月程前に見たばかりの故郷の風景なのに

なぜか懐かしさ共に少しの違和感が感じられたのでした。

Nagoyaoasis21
☝[名古屋の中心地、栄(さかえ)に後年建設されたオアシス21]

いくつもの交通機関を乗り継ぎ
やっと実家の灯りが目の前に在ります。

弱りきっているであろうリュウ(柴)にやっと逢うことができることに
気が急いて少し興奮しています。

日付けは既に午前零時を回り8日(2001.12.8)になっていました。

自分で持っている実家のカギで玄関の扉を開き
いつもリュウの居るリビングのドアを勢いよく開きました。


リュウは…

“ びっくりヨロコビ ”で出迎えてくれたのでした。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: コミック1『びっくりヨロコビ』.】

リュウは専用に家具職人に注文して造ってもらったカゴの中で寝ていて

母が横に添寝をしていました。

あの クラシカルなクリスマスツリー が
静かに瞬きを繰り返しています。
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ20〜悲しみの道玄坂X’mas4〜[クリスマスツリーと春の萌し]』(photo).】

リュウはカゴから出て来る元気もないようです。

いつもは必ずリュウが私を出迎えに
私の元へ駆け寄ってくれていたのでした。


   動けないリュウへ私から走ってゆくことになるなんて…。


リュウへの愛おしい想いがいっぱいになり
とにかくリュウを抱きしめてあげました。


  『 もおう大丈夫だでな! 兄ちゃんがリュウを助けてあげる!

    何があってもお金がいくらかかっても絶対に助けたる!

    何にも心配せんでええぞ! 』


心の中でそう叫びながら歯をギュッと噛み締め
リュウを抱きしめ続けました。


   ‥1分が過ぎたのか、2分が過ぎたのか‥。

私はスッと顔を上げリュウの顔を見つめました。


どれだけのツラい思いをしたのだろう?‥

リュウは目をつむったまま身じろぎもしません。


疲れ果てた表情を浮かべつつも
私からの愛情を噛み締めるかのように身を丸くしていたのでした。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.19

ミニチュア三社祭(photo)

Sanjya6figure

たくさんの法被を着たウサギが神輿を担いでいる

陶器でできたミニチュアのフィギュアをみやげもの店で見かけました。
(写真は3年前のものです。)


和のものなので『 鳥獣戯画 』を連想してしまうのですが

なにか『 不思議の国のアリス 』を思わせるような雰囲気も感じさせます。

Sanjya7setomono

最近は様々なジャンルの食玩やフィギュアが
コンビニや専門店で発売されていますが、

こういった形の日本のお祭りシリーズなどが
発売されないかなぁ、などと思ったりしています。

ねぶた とか 竿灯 など

擬人化されたたくさんの犬や猫、ブタなどの動物が
お祭りをしていたらとても楽しそうです。


同じ彫刻ということで 〜
Sanjya8mikosi


神輿の彫刻はいつ見ても惚れ惚れとしてしまいます。

これも食玩やフィギュアで販売してもらえないかなぁ‥
と常に考えていたりします。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


話が少し変わりますが

10年前位から

「 なぜもっと苦いビターチョコレートが作られないんだろう? 」

お菓子メーカーの人は需要にちっとも気がつかない、センスが悪いなぁ

などと常日頃思っていて
誰ともこの事を話題にしたことはなかったのですが

最近はスーパー、特にコンビニで
本格的に苦いチョコが売られています。
(海外製品ではもっと以前からビターなチョコは売られていました)

私くらいの年代の男性を主要なターゲットとしているのでしょう。

また、以前に記した
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 》流行とパラダイムシフト.】

高音のボーカルの音楽が聞きたいなぁという潜在的な需要も

小室哲也氏とavexにより1ジャンルとして確立するほど
大衆に受け入れられました。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


心の声は潜在意識やその同種の波の中を変化をしつつ
常に流れているであろうことが想像できます。

素直で謙虚な気持ちを保つことができると

その時その人に必要な情報、人、モノ、チャンスに出会い
素晴らしい経験や成果となって訪れるようです。

ヒットを生み出すことも
私や母がリュウのガンの発病を直感で感じとったことも
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】

同じ生命の未知の構造、科学で成り立っているようです。

東京浅草では今日から5/21日曜日まで三社祭が行われています。


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《 関連カテゴリ・記事 》
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 三社祭〜あやとりする女の子〜(写真).】
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 大正ロマンな宵の三社祭(写真).】

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『逢いたいチカラ』とエンタテインメント
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』とエンタテインメント.】

『逢いたいチカラ』と成功の科学・法則
(シンクロニシティ/布置など不思議な偶然について)
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』と成功の科学・哲学.】

『逢いたいチカラ』と脳・心の未知の働き
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』と脳・心の未知の働き.】

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2006.05.16

『ドッグ・ミラクル』『キャット・ミラクル』不思議な実話集

本のご紹介です。

まだ最近、出版されたばかりの本のようですが
とても表題に引かれました。

   『ドッグ・ミラクル』

      犬の奇跡。  

アマゾンで検索してみると
出版社 / 著者からの内容紹介 にはこのような書き出しが‥。


 「 信じられないかもしれませんが、すべて本当のお話です 」


私が『逢いたいチカラ』
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】
をご紹介している時の

 「 信じられないような現象も記してゆきますが『逢いたいチカラ』は全て実話です。 」

という文章によく似ています。


さらに、カスタマーレビューを読んでみると‥

「 死んでなお飼い主に夢でメッセージを告げる犬、
  
  保健所で殺処分すんぜんのところを救われて、恩返しをする犬たち。

  飼い主の危険を誰よりも先に察し、
  事故や病気から守るために自分の命をも顧みない犬さえいる。  」


そして目次は‥

  愛犬はドクター
  助けて!
  恩返し
  超能力をもった英雄
  さよなら
  大陸横断五〇〇〇キロの旅
  海をこえて
  命をかけて
  いちずな思い
  お別れのとき
  再会
  愛犬はキューピット
  追いかけて、見知らぬ場所へ
  元気な姿で覚えていて
  スーパーノーズ
  奇跡の生還
  いつもそばにいるよ

 (一部のみ引用しました)


のようになっています。


『逢いたいチカラ』
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】
の中で私がこれから記そうと思っていることに似たようなことも
この本の中には紹介されているのかも知れません。


    私だけに起きた奇蹟ではない。

    リュウだけが特別でもない。

    世界中で起きていることなんだ!


中身まで読まずとも何か安心感を与えてくれます。

今まではどうしても
 
   「 変人と思われてしまうのではないか? 」

などという不安から核心の部分=不思議な現象について
記すことをためらってしまっていたからです。


『逢いたいチカラ』をある程度のところまで書き進めるまで
私はこの本を読まないでおこうと考えています。

マネをするなどということは決してないのですが、

何らかの影響を受けたり、自分の経験した記憶として
私の脳が都合の良いように過去の記憶をねじ曲げてしまうことがあるからです。

 この本に興味を持たれた方

 愛犬を亡くされてしまった方

 ペットロスで苦しんでいらっしゃる方には

ぜひ読んでいただいて
これから『逢いたいチカラ』の中で展開する出来事と比べていただくのも

ご自分の考えで科学を超えた真理を判断する
資料のひとつとしては最適な知識となるのではないでしょうか?


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


もう一冊の

   『キャット・ミラクル』

 「不思議な力をもった猫たちの、おどろきの実話です。」

と紹介され

目次は‥

  涙のあとをたどって
  落下記録世界一?
  献身
  閉じこめられて
  命を救ってくれた不法侵入猫
  幽霊になった猫〔ほか〕
 (一部のみ引用しました)


となっていて犬版、同様に死後の猫たちについても
書かれているようです。

私も猫を飼ったことがありますが
犬のような忠義とはまた異なる猫の魅力にも
興味をそそられてしまいます。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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《関連カテゴリ》
『逢いたいチカラ』バックナンバー(リュウとの死別と不思議な体験、全て実話。)
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】

龍のわんぺえじ(オリジナルコミック、リュウとの楽しい想い出や‘大秘境名古屋’などのマンガ。)
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 龍のわんぺえじ(オリジナルコミック).】

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2006.05.15

》予知するココロ〜識者らが語り始めた直感 第1感

前回の

【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『[予知するココロ/暴走するMのエゴとコンプレックス]〜ひかり車中にて想う12〜逢いたいチカラ32』.】
内では私が体験した

予知めいた直感、心の声といったものを記しました。

私小説
【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 『逢いたいチカラ』.】
では

愛犬のガンを予知したかのような私や母のエピソードについて
これまでにも触れてきました。

近年、こういった
一種オカルト的な虫の知らせ、テレパシーなどのようなものの存在について
様々な分野において、科学を超えた何かの存在を予見するかのような
識者、知識層の人々の発言が目立つようになりました。

長年、信じられてきた学説がウソの発見を基に構築されたものであったり
捏造された論文によって権威ある地位や賞を受ける者が
アジアと欧米などであいついだ事などが
学会の偏狭さや近代科学の信用を大きく揺らがせたことなども要因として考えられます。

普段感じていた非科学的な思想を
多少、発言しても良い(=過度に変人扱いされることがない)
という空気ができあがってきてもいるようです。

皆さんの心の中にもこういった感覚を覚え始めている方も多いのではないでしょうか?

これは近い将来パラダイムシフトともいえるような
何かの思想的な変革が興る予兆なのかも知れません。

識者らが語り始めた直感として2つのコラムを紹介します。

日下 公人氏は以下のコラム
【リンク: 現実主義に目覚めよ、日本!(第28回)[日下公人氏]/SAFETY JAPAN [コラム]/日経BP社.】
の中で

     「日本の心の持ち方は科学を超えている」

と語っています。

「察する」「ひらめく」などといった頭の働きが実際にあるのはどうしてなのか。
〜中略〜やっと科学が追いついてきたのである。

と結んでいます。

東京財団会長 日下 公人氏は日本経済に精通し先見の明に長け
未来予測の正確なことに定評があります。


もうひとつは三國清三シェフと味覚教育について書かれ
【リンク: 環境問題に一言:「味覚、環境、第六感に密接な関係」、三國清三・シェフ - nikkeibp.jp - 環境.】

味覚教育は、環境保護とともに、日本人特有の才能を引き出すことにもつながり
〜日本人が、ロボットや自動車、省エネといった先端技術の開発に優れているのは、
「第六感」が働くからだといわれています、

と結んでいます。


日下 公人 氏 著書

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.13

『[予知するココロ/暴走するMのエゴとコンプレックス]〜ひかり車中にて想う12〜逢いたいチカラ32』

—前回よりの続きです。

なぜ私がリュウの間近に迫る死に際して
東京の生活での嫌な思い出を次々と回想したのか?


「一刻も早くリュウに会って抱きしめてあげたい!」

その思いに集中したかった私はMからの携帯電話が鳴らないことを強く願っていました。

敵だらけの東京では数少ない同郷の友、

苦しい時に助け合った友を自分のことよりも最優先に考え
どんな無理な頼みも理由も聞かず承諾していたのでした。


ところがその(私の考えていた)感謝の気持ちを
Mは自分が偉くなったと勘違いを起こし

Mのエゴの暴走はピークを迎える直前にまで達していました。

一例を挙げれば

早朝や深夜、仕事中だということを一切考慮に入れず
というよりも私の生活をワザと妨害しているかのように特に用もないのに

Mは一方的な電話や訪問を繰り返すようになっていました。

そういった行為を繰り返すことで
私を自分よりも下位に置く=意のままに従わせることで

Mの自己顕示欲を満たし、
私に対するコンプレックスを解消しようとしているようでした。


—私に対するコンプレックス。

そう、Mは私に対して一種の(勝手な)尊敬と憧れを抱いていたのでした。

私が感謝の気持ちを現わすに従って
なぜかそれは 嫉妬 へと姿を変えてゆくのでした。

思えばMは私のマネばかりしていたのでした。

中学校時代には 私の描いた絵や服装を‥、

‥今ひとつのセンスにちょこっと離れて歩こ‥
    と思ったりしたことは楽しい思いでですが‥。

大人になってからも服装や仕種、私の周りに起きた出来事などのマネをするのでした。


少々バカ素直なところのある私ですが
さすがにMの語ることが不思議な偶然などというものでなく

俺にだってお前に負けない似たようなエピソードがあるんだぞ!と
(事の真偽は判りませんが)張り合っていることには気付いていたのでした。

嫉妬やコンプレックスといったものは

己が勝手に創造したイメージや感情に過ぎず
的になった人間にそれを投影し妬みや怒りといった

集合的無意識に俗する人類のマイナスの感情を自らに吸い上げているのである。
自らの身を滅ぼす結果へ導かれていることに目もくれずに…。


私はといえばMのことを尊敬し誇りにさえ思っていました。

少し幼稚なところもあり知に溺れた節のあるMでしたが

日本国内有数の大学院を2つも卒業し
優秀な頭脳が必要とされる職業に就いていました。

理不尽なワガママの吐出し口として私をターゲットに見定めていたMでしたが 

私がいつ怒るのか、いつ怒るのか、
こわごわ行動に移しているのが見てとれました。

そのMを傷付けないよう
私は1年ほども遠回しに注意を与え続けていたのでした。

その(私が考えていた)優しさは
Mのうすら笑いとオゴリを誘うのみでした。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


…この2年程前にまだ友好的だった頃のMと雑談をしていて
腹の底から笑い転げていた時、


   『 まさかコイツと縁が切れるとは‥。 』

フッとそんな言葉が頭の中を一瞬駆け抜けました。

その次の瞬間には


   『 俺はなぜそんなことを思ったのだろう? 』

全く訳が判りませんでした。

同時に笑みは消え去り、訳が判らぬまま沈んだ気持ちが心を支配していました。

その2年半ほど後にこのことは現実となり

私の生き方のいびつさを気付かせてくれた良いキッカケとなってくれるのです。
そしてそれはMにとってもその成長を促す出来事に成り得たようでした。


   心は、脳ミソではない‘ 心 ’は全てを知っている。

   感じとっているといった方が正確だろうか?


この未来を明らかにするチカラは
リュウの危機を私や母に知らせたチカラと同じものなのでしょう。


直感、心の声の人智を超越した偉大なチカラに畏怖させられた
印象的な出来事のひとつです。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


Mは

あの事故の時とその後の数年間に渡り私を苦しませ続けた
巨大な権力たちと同じ


    暴走するエゴの化物と化していたのです。


Mから電話が入らないでほしかった。この嫌な気持ち‥。

リュウのことだけに集中したい。


単なる利己的で自己中心的なエゴにつきあってなどいられない。


もはや1ミリの余裕さえ失っている。

やさしさの間違い。

今、はっきりと何が大事なのか、優先順位がわかった…。

                         —続く。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『逢いたいチカラ』は全てが実話で私小説のような形式を採っています。
事故については10年ほども前の話となりますが私小説形式なので
全てが過去形での文章となっておりません、よろしくご理解のほどお願い致します。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.10

『[40VS1の闘い/Mの活躍]〜ひかり車中にて想う11〜逢いたいチカラ31』

—前回よりの続きです。


上京してすぐに交通事故に遭ってしまった私を心配して駆け付けた 父は
数日を東京で過ごしました。


事故の概要や原因を知る為

病院で関係各所で息子が不当に扱われることのないよう、

苦労を重ねて社会の荒波を渡って得た
自分の知恵と経験を限られた時間の中で慣れない土地で十二分に発揮しようと

孤軍奮闘を重ねている様子が感じとれました。

友人たちには事故のことを黙っておこうと決めていたのですが

ただ一人、東京在住の友人(以下=M)には
この土地に不馴れな父への助けなどを中心に動いてもらうことを 頼みました。

この友人Mは名古屋の中学時代の友人で、
高校生のときに東京へ引越しこの頃は大学院生なので
比較的昼間も自由が許されしかもフットワークの良さは昔から知っていました。

学生時代にはこんな事もありました。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ある日のこと、

バットや竹刀といった武器、
中にはノコギリや釘抜きなどの金属製の武器 を手にした

1クラス分強ほどの40人を超える相手と私独りが睨み合いの状態になっていました。


その頃はバタフライナイフという折り畳み式の携帯型のナイフが
映画やドラマの影響を受けて流行っていたこともあり

40人の中にはそれを常に持ち歩いている者もいたようです。
( バタフライナイフについては事件が相次ぎ、
  現在では法律や条例で様々な規制がされています。)

逃げ場のない狭い空間に追い込まれてしまったことを後悔し

怖いと思う気持ちは一切顔に現わさず
こんなことを考えていました。

後ろで武器をチラつかせてニタニタと笑っている連中は


  自分のことをカッコ悪いと思っとらんのかい?

  どう見ても子供のころマンガやアニメで見た悪党の手下、
  ザコじゃないんか?

  ヒーローに憧れんかったんか?


この目の前で何かをまくしたてているボス格の男も
こんな冗談みたいな人数を従えて私一人に何かを主張して


  カッコ悪いと思わんのかい?


と、こちらが説教をしてやりたい位に思っていましたが、
もちろんそれどころではありません。

形勢不利どころの状態じゃぁありません。

弱ければ 力が無ければ 主張も正しい理屈も通ることはありません。

それは実社会でも同じこと。


この40人は本当に私を殺そうとまでは思っていなかったと思うのですが

集団心理が働き歯止めが効かなくなることが予想でき
恐怖の中、何とかそれだけを避けようと必死に考えを巡らしていました。

そうこうしている内、ボス格の男と小競り合いとなっていた時、
少し離れたところでその様子を見ていたMが

仲間を呼びに走ってくれていたのでした。

大騒動になる前に 駆け付けてくれた仲間たちは
4〜5人程度でしたがその内のひとりがボスを含むこのグループの何人かと知合いで

私は事なきを得たのでした。


九死に一生、

Mの機転の利いた素早い行動には相当に感謝をしました。


逆に、
私が上京してすぐに阪神淡路大震災が起きた時には

たまたまMが関西方面に泊まり掛けで居るらしい
という話が伝わってきていたので

関西の友人たちの安否を確かめながらMの居所を探し出し

その無事であることを確認し
Mの親からは随分と感謝をされたりもしました。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


Mとの間では様々な局面で助け助けられたりを繰り返し互いの信頼を築いていったのでした。

事故の時も東京に不馴れな私の父と一緒に関連各所を廻ってくれ案内をしてくれ
期待した通りにMは動いてくれました。


私はMに感謝をし、

しかしその感謝の気持ちがアダとなり


後の

手のつけようのない程のMのエゴの暴走を招くことになるのです。

                          —続く。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.08

『[電照菊の夜景、幻想の通り路]〜ひかり車中にて想う10〜逢いたいチカラ30』

—前回よりの続きです。


私を乗せた週末の夜の、適度に混雑していた新幹線ひかりは

天竜川を渡り浜名湖を超え
いつの間にか愛知県の中を走っています。

リュウのことを想い
泣き腫らしてしまった目、時折涙ぐんでしまう目を隠すため
サングラスをかけたまま窓の外をずっと眺めていました。


住宅もまばらな夜の風景の中に

いくつもの行灯か提灯のようなもの
ぼんやりとしたオレンジ色の暖かな灯りが集まってそこいら中に点在しています。

それらは列車が進むにつれだんだんと数を増やし
何か賑やかな気分にさせてくれます。

夏祭りかクラシックなクリスマスのイルミネーションを彷佛とさせるような灯りたちです。


       でも、
       
       そのどこにも人の姿は見当たりません。


灯りの正体は 

           “ 電照菊 ”

を育てている照明とガラス製の温室やビニールハウスなのです。
【リンク: 電照菊の夜景.】

愛知県の南方のこの辺り、渥美半島や豊橋は菊の花の出荷量が日本一で
夜間に白熱灯を用いて人工的に日照時間を長くすることで開花の時期を調節しているのです。


暖かみを感じさせてくれるこの灯りたちの中に

誰一人の存在も確かめられない微少な戸惑いに

ここを通り過ぎる度毎に言い知れぬ寂しさと

童話の世界か

エッシャーの不思議な絵の世界に迷い込んでしまった
かのような感覚を覚えてしまうのです。


それは私の心の中では

東京と名古屋の空間的な距離などとは少し異なるひとつの区切り
ともなっています。

その夜景を見送りながら、

リュウの死を間近に迫る事実として覚悟しなければならなかった私は

リュウと過ごせたはずの6年間と引き換えにした
上京してからの経験、試練の数々を

その意味を価値をムリにでも見い出そうとするかのように
次々と思い起こし続けるのです。
 


                            —続く。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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2006.05.02

『[瞬きを放つ偶然の星々〜ロトスコープアニメーション]〜ひかり車中にて想う9〜逢いたいチカラ29』

—前回よりの続きです。

不思議な偶然の一致はこれだけでは終わりませんでした。

ロトスコープというのは
ウォルト・ディズニーが発展させたアニメーションの特殊な製作技法で

クラッシックディズニーと呼ばれる
『白雪姫』『ピーターパン』などの初期の作品で常用された技法です。

簡単にいえば、
俳優の動きや演技を実写のフィルムで撮影したものをアニメに興す、というものです。

大変な労力と資金のかかる製作手法です。

その為、日本のアニメ業界ではほぼ壊滅し
対極にあるリミテッドアニメと呼ばれる手法が生み出されました。


私はこの ロトスコープ という技法を

当時まだ映像をパソコンで扱うこと自体が珍しく
DTV(デスクトップビデオ)などという呼ばれ方をしていた十年程前頃から研究を始め

高額なワークステーションやソフトを手当たり次第に買い集め

デジタルでのロトスコープアニメーションの製作技法を追求していました。

( この少し後に私の製作したロトスコープのサンプルアニメを人を介し
  ある著名なアニメ監督に手渡したところ、
  この技法を無断で研究、盗用され
  映画や音楽プロモーションビデオに多用され、
  このアニメ製作会社の特徴、売りとなってしまいました。

  総合的な演出力やヒト、モノといった力の差を痛感させられました。

  同時に、私の人生においては 
  この種の問題が常につきまとう[=失敗のパターン]
  ことを後に確信することになります。
 
  そしてこれを自身の改革で乗り越えることにこそ
  “ 深淵な意味と価値 ” があることを知ることになります。 )


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


2005年の8月に、

私のサンプルアニメを目にしたあるプロデューサーから

実写の映画( 今秋 松竹系 全国公開予定 )の中に
ロトスコープによるアニメーションのキャラクタを登場させる という

アニメーション監督の仕事 の依頼をいただく訳ですが

香港ディズニーランドの問題に取り組んでいたちょうどその頃であったのと

この数カ月の未来の仕事のスケジュールの願望を紙に記していて、
ほぼその通りになったことに驚きながら

        奇妙な因縁を感じつつ、


「 有名(=ディズニーや前述の著名なアニメ監督)無名(=私)に関わらず

  人は人に影響を与えたり受けたり

  芸術でも何でも歴史として刻まれてゆくものなんだなぁ‥。 」


と 私も一応、

       ‥人類の一員だったみたい。 


と グローバルさ と ミニマムさ の繋がりを妙に実感し

(技法を)マネをされた悔しさと怒りを抱えながらも

自分にもいくらかの価値を認めることができました。


ただ、この時の私は

    — 小さくとも己の果たすべき道を一歩づつ確実に
      こなしてゆこうと小さな決心をしていた —

ので、確実に時間を要するこの仕事を引き受けるかどうか迷っていたのでした。


しかし、

私を追い立てるかのような 偶然の一致を果たす数々のキーワードたち は


ひとつひとつでは何を意味しているのかよく解らなくとも

   私の目の前に現実のものとして現わされた時

     星座が星々を紡ぎだすことでその存在、意味を成しているのと同じように

       この偶然たちがひとつ、またひとつと結ばれてゆくに従って


私の行くべき道を使命を、


幸福へとつながる道標を示してくれているかのように感じられたのでした。

     ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

‥‥‥ 話が少しそれてしまったように思います。

 ‥‥ 先走り過ぎたようです。


東京から名古屋へ向かう4年程前の

2001年12月7日ひかり車中の私には

blogを始めることや香港ディズニーランドの問題、映画の仕事など

     想像もできていません。

もちろん、このすぐ後に経験することになる

あの奇蹟へとつながる 
リュウの必死で純粋な想いが起こした極限下での不思議な出来事に関しても‥‥。


      〜 リュウとの不思議な話 〜 を語る為には
    もう一度10年前のあの事故の日に戻らなければなりません。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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