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2006.04.06

『[父の優しさ]〜ひかり車中にて想う4〜逢いたいチカラ24』

自宅へ息も絶え絶えに辿り着き、洗面所の鏡で自分の顔を見てみました。

左の目の上というか頭部は大きく腫れ上がり、まるでお岩さんのようです。

体や関節の何ケ所かも腫れ上がり変型しています。
当然、着ている服もボロボロで大きく破れたりもしています。

そのこぶし大ほどもある 腫れ にかろうじてガーゼがぶら下がっています。
とても医者が施した手当てだとは誰も思えないでしょう。

その 腫れ のせいで左目の視界はほぼ遮られています。

とにかく疲れ果てていた私はまだ午前中でしたがそのまま深い眠りに落ちてゆきました。

夜に目の覚めた私の気分は最悪で、頭やら全身の痛みはよりひどくなっていて
目眩がとまりません。体も昭和30年代のブリキのロボットのオモチャのような
ぎこちなさを思わせ可動範囲が狭まっていてままなりません。


ボンネットというか車の全面に私を張り付けたままさらに加速し、
何十メートルかを走行した後に初めて己の車に張り付く人体に気付いたこの運転手、
大学生は急ブレーキを踏み、その反動を勢いをそのまま譲られた私の体は
アスファルトの上に全身を強く叩き付けられたのだから


   普通に素人目に考えてもウチに帰ってちゃいけなかったのです。


すぐに病院へ逆戻りすることになり、そのまま入院。

いつ実家へ連絡をしたのかはっきりとは思いだせないのですが
父親が新幹線で名古屋からその病院へ直接飛んで来ていました。

上京するキッカケのひとつに父親への反発もあったのに
病院で父親の顔を見た時には、張り詰めていた心が瞬時にコドモのココロになって
涙が溢れだしそうになりました。

そんな顔を見られては恥ずかしいので何とか涙をこらえ、平然を装って父と会話を交わしました。
後に父はこの時のことを私が帰郷する度に繰り返し母や兄たちに語ります。


       まるで覇気の無い死人のような顔をしていた、


僅か数カ月前に別れた息子がまさかこんな無惨な姿になってしまうなんて
というショックを感じていたのかな?照れて直接の表現ができない父の本当は優しい心に
最近になって、というか世間の厳しさを知る度に フッ と気付くのです。

                                    —続く。

      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『逢いたいチカラ』は全てが実話で私小説のような形式を採っています。
事故については10年ほども前の話となりますが私小説形式なので
全てが過去形での文章となっておりません、よろしくご理解のほどお願い致します。


      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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