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2006.03.06

》流行とパラダイムシフト2

ビジネスに生かすシンクロニシティという点から書かれた

東京理科大学大学院教授でアビーム コンサルティング株式会社顧問 の
宮永博史 氏のこんなコラムを見つけました。
【リンク: bpspecial ITマネジメント:コラム.】

先ずシンクロニシティの2つの意味、「 共時性 」と「 同期 」から始まり、
主に「 同期 」についてのビジネスの現場での実例、成功例について書かれています。

ホタルの光の点滅 が次第に揃ってゆく「 同期 」の現象から始まり
動物のみならず、人はもちろん、宇宙などの無機物にも
シンクロニシティ=「 同期 」に向かわせる傾向があるらしい、と述べられています。

そして、企業経営に生かすシンクロニシティとして
M&A、企業風土、トヨタ生産方式についての意見が述べられ
「 同期 」よりも進化した「 共鳴 」に至り企業は強くなると締めくくられています。


少し辛口のコメントのように聞こえてしまうかも知れませんが
宮永氏も御自分で述べられているように終盤で、

ホタルの光の点滅の「同期」が企業経営にとっての情報システムを構築する参考に。

という部分での繋がりが今ひとつ説明しきれないでいるようです。

このことについてはまた後ほど述べようと思います。


       ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ビジネス、エンタテインメントという点からいえば
映画業界でも似たようなことがあるようです。

何年も前のことだと思うのですが

   「 バグズ・ライフ 」、  「 アンツ 」

という、アメリカの2つの異なる製作会社で製作された映画が同じ頃に公開されました。

製作を先に開始した方が少し遅れての公開であったと思います。

どちらも昆虫のキャラクタが登場するフル3DCGアニメの映画でした。

古くは‘ スタジオ ’と呼ばれた大手映画配給会社は緻密なマーケティングに基づいて
その内容(ストーリー/キャスティング/エンディングなど)を決めていきます。

似たようなターゲットに対して取捨選択(スクリーニング)してゆけば
似たような結果も出ると言えるでしょう。

長期に渡るCGアニメの製作期間中にはCG業界内での転職、引抜きなども頻繁にあるでしょうし
そういった中で企画が少しづつ漏れるということも考えられます。

しかし、

      どちらかが真似をして作った、

というのとは少し違うなと我々観客も判断しているようです。

アイディアの盗用が行われた場合、訴訟として発展する場合も多々ありますし
一般の人々の間でも噂が拡がってゆくものです。
(この件についてはそれらが無かったように思います。)


       ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


自動車のデザインの変遷についても同じようなことが言えるような気がします。

基礎的な要素として,FFなのかFRなのかミッドシップなのかは
車体全体のデザインに大きく影響しますが
今回はその車の顔、目ともいえるヘッドライトの形状について述べてみます。

メルセデス、BMW、トヨタなどは車種のラインナップが似ています。

そのヘッドライトの形状は

角目であったり、丸目になったり、上方あるいは下方のみ曲線を取り入れたり
ボンネット後方へ向かって縦に大きく切り込んでいったり

同時期に発売される車は不思議と似ていたりします。

上記の映画の場合のように情報が行き交うことも無いとは言えないでしょう。

しかし、開発期間は短縮されてきているとはいえ、真似をしたいと思っても
そう簡単にデザインの変更ができるものではありません。


       ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ある程度の範囲内カテゴリでのそれまでとは違った方向、意外性が
プレミア感というか新鮮さを感じさせる(=ヒットの要因)ようです。

あるアイディアを思い付いたら
世界中で3人の人が同じ考えを持っているとはよく言われることです。

空間的な制限がないことを現わしています。

アイディアを現実化するには 時間 との闘いになり、
あとは

   タイミング=シンクロニシティ(「 共時性 」と「 同期 」)

が重要になります。


       小さなパラダイムシフト 

という言葉が適切なのかどうか解りませんが
個人の生活や活動の中では  目標、嗜好、改善 などとして認識、行動され

それが社会的な拡がりや共通性をみせると 流行、雰囲気、改革、革命 などとして、
時には 歴史上の出来事 として
人類全体が何かに向かうかのごとく大小のパラダイムシフトが繰り返されてきました。

また人間のみならず、先に紹介したサルの食料の水洗い、味付けのように
動物の世界でもパラダイムシフトは確認されています。

数億年、数十億年というスパンで考えてみれば
恒星、地球を含む惑星などの生成や消滅、銀河の成り立ちなどの中にも
パラダイムシフト的な大きな変化があります。

最も大元を辿ればこの宇宙を生み出したビッグバンこそ
究極のパラダイムシフトということになるのでしょうか。

我々を含む全生命と意志がないはずの自然や宇宙というものは
不思議と同じようなリズムを奏でているようにも感じられます。

昼間働いて夜間に就寝するリズムや月齢に合わせた農業などは
惑星や衛星の周期に合わせているワケで当たり前のこととして行われています。

  —次回、流行やパラダイムシフトを興させるものとは何かについて
   触れてみたいと思います。


       ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【リンク: ニライカナイ逢いたいチカラ: 》流行とパラダイムシフト.】


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